トレドは前から評判を見てて期待値が高かったんだけど、実際に行くとその期待を普通に超えてきた。旧市街の密度、展望台からの見え方、夜景まで含めて、日帰りでも十分強く残る街だった。
マドリードから35分、古都トレドへ
まずはマドリードからトレドへ、高速列車で移動する。ホステルからメトロでアトーチャ駅へ行き、そこから高速列車に乗ってトレドへ。約35分でついに到着だ。トレド駅に着くと、いきなりマドリードとは違う雰囲気に歓迎される。時が止まっているかのような空気は、かつての首都をそのまま残すトレドを表してた。

駅から10分ほど歩いて、トレド旧市街の中心部へ向かう。中心部はまさに圧巻。迷路のように入り組んだ路地と、その隙間から見える建物には中世の街並みが残ってて、タイムスリップしたかのようだった。

まずは「トレド大聖堂」へ。旧市街の道はとても入り組んでて、たどり着くだけでも一苦労。行き止まりに何度も苦しみながら、なんとか到着した。

ゴシック建築ながら、ところどころにムデハル様式が見られる。トレドがさまざまな支配者によって統治されてきた歴史を表してるようで、とても感慨深かった。
そのあとは「サン・フアン・デ・ロス・レージェス修道院」へ。こちらは……すみません、自分の知識不足でよく分からなかった。次回行く機会があれば、しっかり勉強していきたい。

旧市街を一望できる名所へ
そのあとは、旧市街を一望できる展望台「ミラドール・デル・バイエ」へ向かう。ここまで行く方法はいくつかあって、よく使われるのは観光バスとトロールバスだ。

ミラドール・デル・バイエへの行き方。バスと徒歩の使い分け
トレド旧市街を一望できる展望台「ミラドール・デル・バイエ」への行き方を、観光列車・バス・徒歩・タクシー・レンタカーで比較しました。限られた滞在時間でも回りやすい手段の選び方を中心に整理しています。
tomokichidiary.com/posts/howtoget-mirador-del-valle
ただ、そのどちらも旧市街中心部から発着してて、サン・フアン修道院は街のかなり外れにある。なので選択肢はローカルバスか徒歩しかなかった。さすがに徒歩1時間はきついと思い、バスに乗ることに。修道院近くの橋を渡ったすぐ先にバス停があったので、そこで待つ。
しかし、時間になってもなかなか来ない。バス停に着いたのがギリギリだったので、もう行ってしまったんだと思い込み(バスは1時間に1本)、仕方なく歩いていくことにした。けど5分ほど歩いたところで事件が。乗ろうとしてた「L71」のバスが横を通り過ぎていったのだ。どうやら少し遅れてただけらしい。あと1分待ってれば乗れたことを後悔しつつ、どうしようもないので歩く。
ただ、歩いてよかったと思うことが一つ。一番有名なのはミラドール・デル・バイエだけど、道中には他にも旧市街を見渡せる展望台がいくつもある。ローカルバスはミラドール・デル・バイエの近くにしか停まらないし、トロールバスや観光バスでは全部は回れないけど、歩いていくことで、違った展望台から見るトレドのいろんな顔を見られた。時間や体力に余裕のある人は、一度だけ「サン・マルティン橋」から歩いてみるのもいいかもしれない。

息を呑むトレドの絶景
歩き始めて約1時間、ようやくミラドール・デル・バイエに到着。そこから見たトレドの景色は、まさに息を呑むものだった。その美しさに圧倒されて、しばらく動くことさえできなかった。間違いなく、自分が今まで見てきた景色のなかで一番だ。旧市街を囲むように流れるタホ川と、その向こうに広がる大地のコントラストが印象的だった。この景色だけでも、トレドに来る価値があると思う。

帰りはさすがに歩きたくなかったのでバスで帰るつもりだったけど、まだ時間があったので少し周りを散歩してたら、何やら登れそうな岩山がある。

そこからだとより良い景色が見られそうだったので登ってみる。予想通り、少し高くなった岩山の上から見る景色はとてもきれいだった。

ただ、きちんと整備されてるわけじゃないので注意が必要だ。岩山から降りたタイミングでちょうどバスが来たので、そのまま乗り込む。料金は先払いで、クレジットカードのタッチ決済が使えた。料金は2.5ユーロ。旧市街中心部まで戻り、疲れてたので少し休憩。カフェに入ってパンとコーヒーを注文しながら、今日の夜ご飯の店を探してた。
タホ川の風になる
夜ご飯の店も決まって、休息もとれたので観光を再開。まだ夜ご飯には早かったので、トレドの人気アクティビティ「Flyトレド」を体験してみることに。旧市街の端、サン・マルティン橋の横にあるジップラインで、タホ川の上を滑空できる。

料金は写真付きで16.40ユーロ。とても楽しいアクティビティなので、時間がある人はぜひ体験してみてほしい。アクティビティのあとは、ゆっくり旧市街を散策しながら夜ご飯の店へ向かう。トレドの店はどこも可愛いものだらけで、欲しいものがたくさんになって困った。

謎のモニュメントもあった。これは何なんだろう。有識者の方、教えてください。

そのあとは夜ご飯へ。選んだ店は「Cervecería La Abadía」。

ここではトレドの伝統料理「カルカムサス」と、「Tinto de verano con espuma de maracuya」という、ワインとビールの間のような飲み物を頼んだ。

カルカムサスは少し味が濃いめだったけど、この旅で1、2を争うくらい美味しかった。飲み物も少し甘い味わいで美味しかった。食事のあとは、自分へのお土産用にトレド名物「マサパン」を買いに「サント・トメ」の本店へ。

あいにく一人なので、一番小さいサイズを購入。あとで食べる。
トレドの夜の絶景
そのあとは、昼に行ったミラドール・デル・バイエから夜景を見るため、また展望台へ。今回はさすがに歩きたくないので、中心部からローカルバスで向かう。始発の場所なので時間通りにバスが来て、早速乗り込む。到着したミラドール・デル・バイエから見るトレドは、昼の景色とはまた違う美しさにあふれてて、本当に綺麗だった。

そして昼間に登った岩山にも上ってみる。昼と違って、夜は何人かが岩山の上にもいた。カップルが多いなか一人で行くのは、少し気まずかった。ここから見る景色もやっぱり圧巻。街の一つ一つの建物からあふれ出す生活の光が、トレド旧市街全体を照らし出してた。
夜景を見たあとは、帰りの高速列車の時間が迫ってたので、そのまま駅へ。ミラドール・デル・バイエからトレド駅まではバスがないので歩いて向かい、約30分で着いた。そのまま高速列車に乗り込み、アトーチャ駅で乗り換えてホステル最寄りで降り、帰宅して就寝。ちなみにお土産用に買ったマサパンは、この高速列車の車内で食べた。とても美味しかった。けど、写真を撮るのを忘れてた。
「スペインに来たならば、必ずトレドに行け」
こんな言葉が自然と口から出てしまうくらい、トレドは魅力的な街だった。この格言はガイドブックなどでよく使われるキャッチコピー的な言葉なので、単なる誇張だと思ってたけど、そんなことはなく、むしろ控えめな言い方だと感じるくらいだった。
日帰りの滞在だったけど、トレドの魅力に魅了されて、忘れられない一日になった。もしスペイン旅行を計画してるなら、その予定に必ずトレドを組み込んでほしい。スペインに来た人全員がトレドを訪れるべきだと、本気で思う。絶対に後悔はしない。
トレドは誇張なしで、この旅全体のなかでもかなり上位に入る場所だった。翌日はマドリードを離れ、ブリュッセル経由で帰国に入る。