バンコクの赤バスは、安さだけ見るとかなり強いのですが、旅行者向けに分かりやすい乗り物ではありません。それでも路線が合えば移動費をかなり抑えられるので、使いどころを知っておく価値はあります。
バンコクのローカルバス「赤バス」とは
バンコクの街を歩いていると、窓を全開にして走るレトロなバスを見かけます。それが今回の主役、非エアコンバス、通称「赤バス」です。

特徴と料金
- 見た目: 赤い車体のバス。白と青のツートンカラーのバスも、同じく非エアコンです。
- 料金: ほぼ一律8バーツです(深夜料金9.5バーツが適用される路線も一部あります)。
- メリット: どこまで乗っても料金が変わりません。窓から入る風を感じながらバンコクの街並みを眺められ、市民の日常に近いローカルな移動ができます。
- デメリット: エアコンはありません。日中は暑くなりますが、走行中は開けっ放しの窓から風が入るので、意外と涼しく感じます。交通量の多い道や渋滞中は、排気ガスの匂いが気になることもあります。
暑ささえ受け入れられれば、移動そのものが旅の体験になる乗り物です。
乗る前に必須の「Google Maps」
複雑そうなバス路線も、Google Maps があれば調べられます。
- 目的地を入力: アプリで行き先を検索します。
- 「経路」をタップ: 画面下の「経路」ボタンを押します。
- 公共交通機関アイコンを選択: 電車・バスのアイコンを選びます。
- バス路線をチェック: 表示されたルートからバスの番号(例:2番、77番など)を確認します。非エアコンの赤バスに乗りたい場合は、料金が「฿8」と表示されているルートを探しましょう。
これで、乗るべきバスの番号とバス停の場所が分かります。リアルタイムの位置追跡も役立ちます。
赤バスの乗り方4ステップ
Step 1: バス停で手を挙げて合図する
目的の番号のバスが近づいてきたら、手を少し斜め下に挙げて「乗ります」と運転手に合図してください。 これをしないと、乗客がいないと判断されて通過されてしまいます。これが一番大切なポイントです。
Step 2: 乗車して8バーツを支払う
バスが停まったら前から乗車します。車内には、筒状の金属製の集金箱を持った車掌(กระเป๋ารถเมล์:グラパオ・ロットメー)がいます。
- 料金を支払う: 車掌が近づいてきたら8バーツを渡します。10バーツ硬貨で払ってお釣りをもらうとスムーズです。
- 小銭は必須: 20バーツ札くらいまでなら問題ありませんが、500・1000バーツ札は避けましょう。乗る前に小銭を用意しておくと安心です。
- 切符を受け取る: 支払うと小さな紙の切符をもらえます。検札がある場合に備えて、降りるまで持っておきましょう。
Step 3: 車窓のバンコクを眺める
空いている席に座り、窓の外の景色を楽しみます。お坊さんや高齢の方が乗ってきたら、席を譲るのは世界共通のマナーです。
Step 4: ブザーを押して降りる
Google Maps で現在地を確認し、目的のバス停が近づいたら、車内の降車ブザーを押します。ブザーは天井や手すりなど、いろいろな場所に付いています。バスが完全に停車してから席を立ち、後方のドアから降りましょう。
エアコン付きに乗りたいとき
暑さが厳しい日は、無理せずエアコン付きのバスを選びましょう。
- 見分け方: オレンジ・青・黄色などのカラフルなバスがエアコン付きの目印です。
- 料金: 距離制で、13〜27バーツ(約52〜108円)ほどです。
- 乗り方: 赤バスと同じですが、支払い時に車掌へ Google Maps の画面を見せて行き先を伝えると、正確な料金を教えてくれます。
暑い日や長距離の移動など、状況に応じて使い分けるのがおすすめです。
乗りこなすための心構えと注意点
最後に、快適に利用するための、バンコクならではの注意点をまとめます。
- 到着時刻はあくまで目安: バンコクの渋滞は日常茶飯事で、Google Maps の到着予定時刻どおりに来ることは多くありません。ただ、気長に待っていれば大体来ます。
- ルートが違ったら早めに降りる: 「Google Maps と違う道に入った」と感じたら、次のバス停で降りて現在地を確認しましょう。そのまま乗り続けても、どこに着くか分からず不安になるだけです。
- 突然のルート変更・運休がある: バンコクでは道路工事が頻繁で、予告なくルート変更や運休が起きることがあります。最新の Google Maps にも反映されていないことが多いので、起きるものと考えておきましょう。
- 乗り降りは慎重に: バスが完全に停車しないこともあります。地元の人の乗り降りを見てタイミングを合わせ、手すりにしっかり掴まって、足元に注意しましょう。
- 小銭と暑さ対策: 8・10バーツ硬貨や20バーツ札は常に用意しておきます。非エアコンバスに乗るなら、飲み物や汗拭きシートもあると安心です。
まとめ
一律8バーツのローカルバスは、バンコクの交通費を抑えられるだけでなく、移動そのものを旅の一部にしてくれます。ハプニングも含めて楽しむ心構えがあれば、これほど面白い乗り物はありません。路線が合う場面では、ぜひ使ってみてください。